second generations ◆ オマケ-


 ぽんぽんぽんぽ〜ん。
「な、何の音だ、今のはっ」
「飛行機が出るという合図だ」
「クロエっ!まさかあやしい飛行機に乗ってくるわけじゃないだろうな!」
「あやしの飛行機と言うのは意味がわからない。もっと適確な言葉をしゃべるべきだ。ケビン」
「クロエ、そろそろ出発するぞ」
「すまない。特別にチャーターさせてもらって」
「ちょっと待て!クロエ!誰としゃべっている!???」
「その声はケビンマスクか。相変わらず悪行超人の安っぽさが抜けきっていないようだな」
「それがケビンという男だ」
「なるほど、通じ合っているというわけか(クハハハハ)」
「クハハハって、キョロちゃんが言いそうな(?)笑い声で笑っている奴は、まさか…クロエーッ!??」
「無論、ロシア代表のイリューヒンことイリュ子さんだ」
「クロエのフィアンセのイリュ子だ。ただいまヒースロー空港で超人専用の臨時便を運航している」
「するんじゃねえーっ!!!」
「ケビンよ。クロエをお姫様抱っことそうでないのと、どちらがお望みだ?オレはどちらでも構わないが」
「お姫様抱っこ以外に決まっているだろうがーっ!!」
「だったら馬乗りだ。オレの背中に乗るがいい、クロエ」
「なんだと!?オレすらまだ到達していない境地を、おまえごときがクロエとだとーっ!?」
「亭主がわけのわからないことを言っているぞ」
「ケビンは昔からわけがわからない。放っておいてさっさと日本へ向かおう。失礼して(よいしょ)」
「やめろ!オレのクロエに触るんじゃねえーっ!!!」
「飛行機遺伝子!」
「漢字にするとさっぱりメルヘンだぞ、てめえーっ!!」
 ぷつん。つー。
 回線は切られました。
 鬼公子の絶叫により、某プリプリホテル(レンタ参照)に泊まっていた超人委員会各役員の方々、及びちょっと優待されていた超人の面々が安眠を妨げられて裁判を起こしたというのは、また別の話で。(その裁判ではクロエがケビンの弁護士をやったそうです(笑))
 途方に暮れながらもあらぬ想像で憎悪を滾らせる一方。
 その頃、はるか西の上空では。
「すでにスピードはマッハ5を越えているが、大丈夫かクロエ」
「風がびしびし頬に痛いが大事無いようだ。イリュ子こそ、本当にすまない」
「フッ、これも飛行機超人の運命というやつだ。気にするな」
 高額の金さえ払えば何でも引きうけてくれる、まさに某米国超人顔負け。ロシアも開拓されたものだ、とクロエは一人納得。
 そういえば。
「ケビンの言っていたキョロちゃんとは、何者だろう」

 日本で見つけたおかしな仲間。(お菓子だが)


*プリプリホテルとは、DCソフト『レンタヒーロー』で出てきたホテルの名称です。
アニメのキョロちゃん、好きだったな。


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2002.05.03up

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