R18
【体験版デモムービー】※ダウンロード不要で鑑賞することができます
→スマートフォンおよびタブレット端末の方はこちら
こちらでのご報告が遅れましたが、DLsiteノベルメイドに掲載中の
次回作『MESHIBITO~肉従のルーキー~』の予告用ムービーを最新版に変更しています。
なぜか今回はくろいひげのひとがピックアップされているという感じに、
ネタばかりのムービーになりました(すみません)。
繰り返し見ても楽しくないかもしれない内容かもしれませんが、チェックをしていただけると嬉しいです。
はりこのとら(C)水堂 画像や文章の転載やパクリ・模写はお断りします。
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なぜか今回はくろいひげのひとがピックアップされているという感じに、
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ちょっぴり大人っぽい夢を見てほくほくの、五尺エースさん。
夢の中でオヤジの大きなぽちーんに全身でしがみついて
色々とぐりぐりしていたそうです。
ぽちんも胸も顎も大きなオヤジに、五尺さんはメロメロだと思ったりでした。
オヤジにつままれることの多い、エースさんの頬。
玩具のように扱われているようで実は結構大事にされているとか、
オヤジ・テイストだとかでした。
乱暴に扱われるのも、白エー愛とか。
どうやらしられてしまったらしい。
いつものように、何気ない日常のあれこれを話している最中に、何の違和感もなく切り出された。
本当なのか。
疑問符で終わるべきはずの言葉は、幾分冷静な確認を含んでいた。
誰が耳打ちしたのかは知らないが、無粋なことをしてくれたと思う。
プライバシーなどあってないような船だが、親に対してはそれなりの敬意を払うべきだろう。尤も、それをしないのも海賊らしいという輩もいるだろうが。
曖昧に濁すことなく、ゆっくり、無言で頷くと、相手はかすかに目を顰めてから押し黙ったようだ。
そこに明らかな嫌悪感を見出さなかったのは予想の範疇だったが、何某かの理由がその大きく拓けた額に浮かんでいるようだった。
脈は、あるのだろう。
仮に男がエースを無理矢理組み伏せたとしても、大怪我をせずに済むだけのチャンスはあるのだろう。
だが、それではない、もっと根本的な。
エース自身が抱えている何かに由来する思いが、本来は真っ直ぐに伸びたであろう相手自身の心を濁していた。
それが何であるのかを詮索するつもりも、義理もない。
知っていればいいのは、自分などよりもっと器の大きな人間だ。
そうか、と一言だけ呟いて、裸の背を向けエースは踵を返した。
苦虫を噛み潰したような顔を見せまいとしたのか、不明瞭なおのれの感情に対する惑いがあったのか。
憶測でしかないが、どうやら懸念するような事態にはなりそうにないらしい。
同じマークを持った所以か、赤の他人だというのにどこかで繋がっているような既視感を持っているのではないかとすら錯覚するほど、エースは男に打ち解けている。
口を開けば、向こうの言わんとする呟きを悟れるように。
長い時を共にするよりも容易に、単純なところで通じているような。
そんな関係をわずかな時間に得てしまったかのように、違う何かが互いの空気満たしている。
例え答えがノーであったとしても、心配するようなことにはならないだろう。
少しだけ痛い思いをしてもらえば済むだけだ。
あとは、その機会が来るのを待てばいい。
しかし、と思う。
誰があの偽ることを知らない青年に、男の本心を知らせたのだろう。
何のために、わざわざ手を回すような真似をしたのだろう。
他者が手を加えるべきではないはずの、二人の間に。
なぜ、おかしてしまわないのだろう、と思う。
至極勝手な言い分だが、あの男ならば目の前の敵を倒すよりも容易いだろうことを、いつまでも躊躇っているのだろうと思う。
初めから。
いや、最初からと言うには語弊があるかもしれないが、男にはどこかに感じるものがあったはずだ。
敵にしておくのは惜しいのではなく、生命を奪えば後悔をすると認めたわけではなかったが、欲しいと男は確かに口にした。
仲間として手に入れるだけの価値があると。
事実、この船の誰もが納得した実力と器を兼ね備えた逸材だと認めることができる。
エースは、自分たちに未来という名の夢を与える存在だった。
だが、それだけではないものを。
自分たちが抱いたものとは異なる記憶を掴んだのだろうということは、昔から片腕を称していた自身だからこそ感じ取ることができた。
仲間たちも、親と慕う男を知っているからこそ、淡い変化というものを感じていたかもしれない。
違う景色を、エースの中に見ていることを。
なぜ、犯してしまわないのだろうと思う。
まだ青い姿態を組み敷いて、力ずくで体に刻みつけてしまわないのだろう、と。
白ひげという名前を、背中のマークだけでなく、その全身に刻んでしまわないのかと。
ものを奪い、道なき道を切り拓く海賊に、好機を狙い、潜む術など必要ない。
時を見て、活路を開こうとするのは普通の人間の生き方だ。
海の王者と畏れられた強者に、それらの選択肢はない。
だからこそ。
屈託なく。
しかしわずかな影を潜めて笑う日に焼けた顔を見つけては、繰り返す。